【これでわかる】現地調査に来る保険鑑定人とは?

保険鑑定人とは

どんな時に保険鑑定人は来るの?

 火災保険を申請した際、特に高額の保険金申請を行った場合には、損害保険会社から保険鑑定人が派遣されてくるケースがあります。保険鑑定人とは、正確に言うと損害保険登録鑑定人と呼ばれる専門家のことであり、損害額・保険価額算定のプロフェッショナルです。

保険鑑定人はどんな事をやるの?

 被害を受けた住宅のある場所に直接赴いて現地調査を行い、保険会社が支払う保険金額を決定するための材料となる資料の作成・報告を行うとともに、保険金が適正かつスピーディに依頼者に支払われるような業務も行っています。現地調査と保険会社への報告までは相応の時間がかかるため、保険鑑定人が派遣される申請の場合には保険金の支払い時期もやや遅くなりがちです。保険会社に保険申請してから保険金が支払われるまでの目安としては、保険鑑定人が入らない場合は1ヶ月ほど、入る場合には2ヶ月ほどとなります。

保険鑑定人は保険会社の人なの?

 保険鑑定人は保険会社に所属している従業員ではありません。損害保険登録鑑定人3級~1級までの資格を取得し、損害保険会社とは別の独立した鑑定会社に所属しているケースがほとんどです。保険鑑定人となるために損害保険登録鑑定人の資格は必須ではないものの、保険会社が鑑定を依頼する場合の目安として同資格の取得を前提としていることから、保険鑑定人の大多数が専門資格を取得しています。保険会社からの委託を受けて鑑定業務を行っている第三者機関から派遣されてくるのが保険鑑定人であるため、その業務は当然、中立・公平・公正でなくてはならず、あなたが保険申請した立場であれば、もちろん客観的かつ適切な鑑定結果を期待するでしょう。

しかし、必ずしもそうであるとは限りません。。。

鑑定会社の顧客は保険会社、ということは・・・

 表向きに第三者のように見せかけていても、保険鑑定人が所属している鑑定会社が実際には保険会社の子会社であるケースも多いからです。どの業界にもある話ですが、長く取引してくれる大きな会社があれば、自社の経営を安定させるためにもその取引先の意向を大切にするものであり、鑑定会社も例外ではありません。

 例えば、保険会社が保険鑑定人に報酬付きで不払いの方向へと持っていくよう依頼している場合もあり、こういった取引が継続的に行われていた結果、数十万件の火災保険不払いが明るみになり、社会問題になったこともあります。

 保険鑑定人の所属する鑑定会社と保険会社は長年の継続的な取引よりズブズブの関係となりがちなため、保険鑑定人が介入するケースの多い火災保険では保険金支払いをめぐるトラブルが生じやすいとされています。

解決出来ない場合は専門機関に相談しよう

 もしも、あなたがこういったトラブルに巻き込まれてしまえば、専門家と保険会社を相手にする以上、泣き寝入りするしかないと思うかもしれませんが、救済機関が存在しているので、万が一の場合には適切な対応を図ることができます。損害保険の支払いでトラブルが生じた際には、そんぽADRセンターという機関と連絡を取りましょう。そんぽADRセンターは専門の相談員が損害保険に関するトラブルの相談に乗ってくれます。

 また、トラブルが解決しそうにないと判断した場合には、保険業法に定められた指定紛争解決機関として、紛争解決のサポート・和解案の提示なども行ってくれます。そんぽADRセンターは、金融庁からの指定を受けた中立・公正な機関ですが、運営元が損保協会なので、過度に頼りにできないという意見もあります。しかし、専門知識を持った保険鑑定人、保険金を支払いたくない保険会社に対抗するためには、利用できる先は積極的に利用しようとする姿勢が重要なので、そんぽADRセンターのみならず、保険のプロフェッショナルと身近になっておくのもおススメです。

代表プロフィール

火災保険LABO代表  ワタナベマサヒコ


火災保険LABO運営
火災保険申請アドバイザー
自然災害調査士
築古高利回り専門不動産投資デザイナー
作家

 

火災保険申請アドバイザーという立場から、世のお父さん達に「今こそ立ち上がる好機です」とお伝えしている「日本大好き人間(※後述)」です。私は「小遣い定額制の”父さんたち”に少しでも楽な方法があることを伝えたい」という信念を持つ、日本超大好き人間です。年収減少、教育資金の高騰、親の介護に自身の老後など、世の父さん達を取り巻く”お金事情”を不動産x火災保険のチカラで相談に乗るのがライフワークになり、もう何年になるでしょう。「孤立無援のところに突如、そろばんを携えて現れた名軍師」との呼び声も多く頂戴しています。「今のオマエにはムリ!(笑)」と上から言われるとモーレツに発奮してしまうタイプで、未知の世界には何事も興味を持って猪突猛進してしまう性格です。それが災いして株、FX、先物取引をやっては資金を減らし市場からの強制退場を繰り返し(笑)、行き着いたところは「不動産投資火災保険事業」。自己保有物件で火災保険金申請10件の経験があり、認定率100%を誇ります。その他、海外で通算10年間生活していたのですが、帰国の度、必ず靖国神社に参拝するなど日本超大好き人間であることや、とある国へ出国際には赤坂御所で皇太子妃雅子さま(現皇后雅子さま)から「出国にあたり、何か心配事はございませんか?」と優しいお言葉を面と向かって直々に頂き、激励を賜ったことなど、普通に話していてもネタはたくさんあります。『週刊東洋経済』等のメディアでも拙文が掲載されて事もあり、著書に『火災保険の教養~日本人の85%が気づいていない火災保険の正体~』がある。

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