┃火災保険の補償になる3つの要素
火災保険を活用するときに、補償の範囲に入るかどうか迷わないように、覚えておくと役に立つのが「外来・急激・偶然」という3つの要素です。
「外来・急激・偶然」の3つすべて揃ったとき、その事故は火災保険の補償対象になります。今回は前編の続きでさらに事例ごとに、「外来・急激・偶然」の合い言葉に沿いながら、補償対象になるかどうかを紹介します。
【おさらい】
|外来とは?
外来とは、その家屋や家財そのものが持つ、もともとの機能や性質によって起きたのでなく、外からの衝撃などによってできたダメージだといえる場合を指す言葉です。
|急激とは?
急激とは、瞬間的、突発的、あるいは短時間の機会に起きたダメージをいいます。数ヶ月・数年かけて、じわじわ蓄積されたダメージは、急激とはいえません。
|偶然とは?
偶然とは、文字通り、予測できずたまたま起きたダメージを指します。ただ、この偶然が指す意味は広く……、”事故の発生がたまたま”、”結果の発生がたまたま”……この、どちらか片方でも該当していれば、「偶然」の事故とされます。

┃火災保険が認定されない事故事例
|中古品を買ったら壊れていた
すでに壊れていたのは「外来」によるダメージとはいえませんし、「急激」に起きたわけでもありませんので、火災保険で修理したり買い換えたりするための保険金支払いは対象外となります。
保険会社ではなく、その中古品を購入した店に問い合わせて、無償修理や交換、あるいは購入を取り消して返金を求めるなどの対応を受けるようにしましょう。店によっては、「3か月補償」「6か月補償」など、補償の期限を区切っていることも多いので、特に機械類はできるだけ早めに。正常に動作するか確認するように心がけてください。
|柱が、ネズミやシロアリ、カビなどの虫食いに遭った
虫食いによる被害は「急激」とはいえませんので、火災保険による補償対象にはなりません。経年劣化と同じような扱いです。
これについては、ハウスメーカーなどが独自に「シロアリ保険」などを販売していることがあり、それを事前に契約していなければ自腹を切らなければなりません。大工事が必要ですので、相当な出費になります。シロアリに食われた家をそのまま売却しようとしても、買い手がなかなか付かないか、付いても安く買いたたかれるおそれがあります。気をつけたいものです。
|天ぷらを揚げている最中に目を離していたら、引火して換気扇やダクトが焦げた
これは、住人が転んで壁を壊してしまった場合と同じく、うっかり起きた事故に似ていますが、残念ながら火災保険の補償対象になりません。なぜならば、天ぷらを揚げている途中に目を離すことは、床で転倒したのと同じような「うっかり」とは扱われません。
社会人として普通果たすべき義務や注意を怠らなければ、その引火は起きないからです。これは重大な過失であって、もはや「偶然」とはいえないため、補償されないのです。
|自分で修理していて、かえって損傷が大きくなってしまった
これはもはや「偶然」の事故とはいえませんので、火災保険の補償の対象外になってしまいます。確かに、火災保険の保険金を有効に活用するには、修理を業者に依頼せず、ご自身で修理するのがおすすめです。ただし、その修理はあくまでも「自己責任」で行わなければなりませんので、その点にはくれぐれもご注意ください。
たとえば、屋根の損傷などをご自身で修理しても、ちゃんと直せそうな自信がなければ、いっそのこと放置したほうがマシかもしれません。将来、雨漏りなどが起きるリスクを考えても、保険金を家族のために活用することを優先する。それもひとつの価値観だと思います。
















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