■保険料の安さだけで決めてはダメ
火災保険は、「火災に遭わない限りは使う機会がない」「万が一の事態に備えるもので、めったに使わない」と思い込んでいる方にとっては、定期的に支払い続けている火災保険料は「掛け捨て」であって、「安いに超したことはない」と捉えているかもしれません。
火災保険が、火災以外にも、台風や落雷、竜巻、水害、雪害などの自然災害による被害も合わせて補償してくれるとご存知の方も、「今まで、台風や落雷で大きな被害に遭った記憶がない」と思い込んでいて、やはり「めったに使うものではない」と思っていれば、できるだけ安い保険料の火災保険を選ぼうとするかもしれません。しかし、火災保険は、保険料の価格だけで選ぼうとすれば、逆に損をします。
■フルオプション(特約)に加入しよう
火災保険の保険料を下げる方法は、いろいろとあります。オプションを外して、補償される範囲を限定すればするほど、火災保険の保険料は下がります。しかし、オプションを外すということは、その後、火災保険を活用できる余地が狭まることも意味しています。つまり、保険料を毎年数百円節約するのと引き換えに、数十万円の保険料を受け取れる機会を失いかねません。
ですから、火災保険を積極的に活用する立場からは、保険料が多少上がってでも、補償でカバーされる範囲が広いほうが、将来受け取れる保険金がずっと上回ります。よって、目先の保険料の安さに惑わされては、かえって損をする事になるのです。
■火災保険”幕の内弁当型”と”ビュッフェ型”とは
|幕の内弁当型とは
日本国内には、「東京海上日動火災保険株式会社」、「損害保険ジャパン日本興亜株式会社」、「三井住友海上火災保険株式会社」という、3大メガ損保があります。この3社だけで数千億円単位の売上を誇っています。それぞれ「トータルアシスト(東京海上)」、「THE火災保険(損保ジャパン)」、「GK火災(三井住友海上)」という、様々な補償オプションを含めた総合パッケージになっている、いわば、さまざまな種類のおかずが揃っている「幕の内弁当型」ともいえる火災保険のプランが準備されています。基本的には対面販売となっていて、オンラインでの契約は原則として受け付けられていません。

|ビュッフェ型とは
補償範囲を自分で選んで、保険料を節約できるという触れ込みの「ビュッフェ型」と呼ばれる火災保険も、ネット通販保険会社を中心に広まっています。たとえば、セブン自動車火災保険の「じぶんでえらべる火災保険」や、ソニー損保の「新ネット火災保険」、そのほか、SBI損保、楽天損保、ジェイアイ傷害火災などが提供している火災保険にもビュッフェ型のプランがあります。
基本的に、家屋の「火災・落雷」については補償され、それに「風災」「水災」「水濡れ」「盗難」「破損」などを、個別に付けるか付けないかを加入者自身が決められるのです。補償範囲を減らすことによって、支払うべき保険料を安くすることができるのです。
■結局どの火災保険がいいのか
火災保険を積極的に活用する観点からは、ほぼフルオプションの「幕の内弁当型」をおすすめします。
定期的に、家屋や家財の状況を点検し、風災や水災などの影響で生じた被害について、そのつど保険会社に申請し、保険料を受け取るのなら、補償範囲を一部外すことで節約できる保険料の分より、補償範囲をめいっぱい広げることで受け取れる保険金のほうが、トータルで圧倒的にプラスにすることができます。
また、保険会社ごとに見積もりを取って比較する方も多いようですが、同様の補償範囲であれば、保険料の額に大きな差はありません。むしろ、申請に応じた保険金のおりやすさのほうに注目すべきです。あくまでも相対的な比較ですが、ネット損保や共済より、3大メガ損保のほうが、申請を却下される可能性が少なく、保険金がおりやすい傾向があります。
また、3大メガ損保の火災保険では、審査から支払いにかかるまでの期間も短く、おおむね2~4週間前後で保険金が振り込まれます。
















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