┃火災保険金申請の第一歩は屋根から
火災はもちろんのこと、台風や豪雨などの自然災害や、いたずらなどの人為的被害まで、家屋の幅広い被害を補償してくれる、頼れる火災保険。中古物件だけでなく、新築して間もない築浅物件であっても、知らず知らずのうちに被害が出ているかもしれません。それを見過ごしていると、本来なら得られていたはずの火災保険金という名の臨時収入を受け取れないまま、損をしている可能性が高いです。特に、屋根の上は常に雨風にさらされているので、隠れた被害が生じていることが非常に多いです。
|屋根の点検は安全第一で
屋根の上を点検してもらうには、専門の業者に任せるのが最も確実です。足場を組んだり、ときには命綱を付けたりして、安全を確保する手段をいくつも用意しているので、依頼する側としても安心できます。それに、ただの経年劣化だと思っていた損傷が、じつは台風によってできたものだと判明するかもしれません。膨大な火災保険申請サポート案件を担当し、さまざまな損傷パターンを蓄積している専門の業者だからこそ、一般の方々ではわからない火災保険補償対象を見抜くことができるのです。
しかし、専門の業者に依頼するのは費用がかかりますので、保険金をできるだけ多く手元に残すという観点からは、ご自身で点検するという選択をする方もいらっしゃるでしょう。屋根に登る場合は、必ず「ひとりでは実行しない」という点を心がけてください。足場を組むところまではできなくても、はしごを下から支えてもらう人は必ず確保してください。あと、屋根の上の頑丈な箇所に命綱をつないでから作業を始めるようにしましょう。
|屋根の点検するポイント

屋根は通常、人の手が及ばないところです。泥棒が屋根から室内に侵入してきたのならともかく(その場合にできた屋根の損傷は、火災保険に盗難補償のオプションを付けていれば、補償される可能性が高いです)、そうでないのに、屋根の一部が欠落したり、破損したりしていれば、それは自然災害か、誰かの過失によってできたものである可能性があります。その場合は、火災保険による補償対象となります。
たとえば、屋根瓦のような重たい構造物が何枚か無くなっていれば、台風などの強い突風によって吹き飛んだ可能性があります。もし、室内で雨漏りがしていたり、天井や内壁に水分でにじんだような変色がみられたりすれば、瓦がなくなった部分から、雨水が浸透しているおそれがあります。その場合は、火災保険による補償対象となりえます。屋根瓦が割れている場合は、たとえば野球やサッカーをしていた子供たちが、誤ってボールを屋根の上に飛ばしてしまい、その衝撃で壊れたのかもしれません。その場合、「建物外部からの物体の落下・飛来・衝突」に該当し、やはり火災保険での補償対象となります。
|瓦ぶきでない屋根の注意点
最近では、瓦ぶきの屋根が少なくなっています。その代わり、スレートやコロニアルなど、軽量化された屋根材が普及するようになりました。こうした近代的な屋根材が台風などで壊れたり剥がれ落ちたりしても、瓦の場合と同じように火災保険の対象になります。
また、棟板金の損傷にも注意が必要です。棟板金とは、スレート製などの屋根の頂に取り付けられている、鉄板のような部品のことを指します。屋根に降った雨が、室内に侵入してくるのを防ぐ役割を果たします。この棟板金は、金属製であることから温度変化に弱いです。1日の気温変化にさらされて、わずかな伸び縮みを何度も繰り返しているうちに、数年も経過すれば歪みが生じてきて、スレートの間に隙間ができることが知られています。その隙間から雨水が浸透すれば、雨漏りなどの被害が生じえます。
|経年劣化と自然災害による破損なのか判別は困難
経年劣化による歪みなのか、それとも強風や積雪などでできたゆがみなのか、一般の方には判別が難しいところがあります。火災保険に認定されるか、却下されるかで、保険金額にかなりの差がつくので、その点は注意が必要です。心配であれば、専門の業者に依頼してみてはいかがでしょうか。
















PAGE TOP